みなさん、こんにちは。
今回も耐震とその補助についての話題です。
実際にその家屋が震度6強~7程度の地震が発生した際に、倒壊せずに耐えられるかどうかを診断し、数値化したものが「上部構造評点」という診断結果として報告されるものです。
ちなみに、震度6強となると物につかまっていないと立っていられない状態で、固定していない家具は倒れたり、動いたりします。
先日の熊本地震で、熊本県益城町で観測された最大震度が7でした。
多くの建築物が倒壊した映像がとても衝撃的でした。
さて、今回は耐震診断の結果数値「上部構造評点」の話題でした。
「上部構造評点」は震度6強~7程度の地震発生を想定し、その家屋の倒壊の可能性を数値化したものです。
上部構造評点 | 判定コメント |
---|---|
1.5以上 | 倒壊しない |
1.0以上1.5未満 | 一応倒壊しない |
0.7以上1.0未満 | 倒壊する可能性がある |
0.7未満 | 倒壊する可能性が高い |
ここで、香川県の住宅耐震事業での耐震改修工事において、評点を1.0以上にする改修工事を「本格的」、同じく0.7以上にする改修工事を「簡易的」と定義して、前者には上限90万円、後者には上限50万円までをそれぞれ全額補助しています。
安全面を考えれば、本格的な改修を行うべきでしょうが、構造や立地、あるいは費用等の条件で必ずしもそこまでの改修ができない場合もあります。
それでも、倒壊する可能性が高い状態から、いくらかでも倒壊しない可能性が期待できる状態への改修ということで、簡易的な改修への補助プランが用意されています。
まずは、現状を把握することからのスタートが大切です。
90%(上限9万円)の補助を受けられる、今がまさにチャンスのときです。
ちなみに、木造建築で次のような現象・構造は、要注意のサインです。
至急の点検をお勧めします。
- 床が鳴っているところがある
- 土台が腐っている
- 続き間が多い
- 柱や床の傾きが感じられる
補助は予算額の終了で期限を待たずに終わってしまいますので、どうぞ、お急ぎ下さい!。